皆様、こんにちは。新宿、銀座、町田、横浜で世界50ヵ国語が学べる語学教室ICC外語学院の小島です。
ただいま東京ステーションギャラリーで開催中の「Terence Conran(テレンス・コンラン): Making Modern Britain」展に行ってきました。
テレンス・コンラン(1931~2020)は戦後のイギリスでビートルズやローリングストーンズなどの若者文化が花開いた時代に食器やテキスタイルデザイナーとして活動を始めました。
1960年代に家具などのホームスタイリングを提案するショップ「ハビタ」を画期的なショップとしてチェーン化して成功を収めました。
そして1970年代から展開した「ザ・コンランショップ」は日本を含む世界のデザイン市場を激変させるセレクトショップとしての概念を展開しました。
そして廃れていたロンドンの倉庫街を一新させた都市の開発、書籍の出版など多岐にわたり、才能を発揮しました。
また1950年代からレストラン事業も始め、高級レストランからカジュアルなカフェまで50店舗以上を手がけたそうです。
「Plain, Simple, Useful (無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じて、個人の生活空間から都市や社会までを視野に入れ、デザインによる変革に突き進みました。
そしてそのようなデザインへの想いが現代にも息づいていることにテレンス・コンランの先見の明を感じます。
アフリカ、アジア、そして日本など各地を訪れて新しい物やデザインに常に貪欲でいたそうです。なかでも晩年はインドを「世界でも美しい国」と注目をされていたそうです。
そしてこのような言葉が展示されていました。
「For designers to get their hands dirty making things, understanding materials, understanding machines and understanding the process of making is the way, I believe, to produce excellent products.(デザイナーが自ら手を汚しながら作り、素材を理解し、機械を理解し、もの作りのプロセスを理解することが、優れた製品を生みだす道だと信じている。)」
デザインについて信念を持って取り組んでいたのが伝わる言葉でした。
東京ステーションギャラリーの近くの新丸の内ビルディング内に「ザ・コンランショップ 丸の内店」もあるので、併せて訪れるのもお勧めです。
東京ステーションギャラリー
https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202410_conran.html
2025年1月5日まで開催予定