恵比寿の山種美術館へ行ってきました。
美人画の名手として知られる女性画家の上村松園は、1875年に京都に生まれ、生涯にわたり気品あふれる女性像を描きました。1948年には女性として初めて文化勲章を受章しています。
松園は生まれる2か月前に父親を亡くしました。母親は女手一つで葉茶屋を経営しながら松園と姉、2人の娘を育て上げたそうです。そして明治の女性が画家を志すなど難しい時代に、常に松園を理解し励まし支え続けたそうです。
松園は京の伝統文化に育まれ、明治・大正・昭和を通して生涯、美人画を描き続けました。それも「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵」、「真・善・美の極致に達した本格的な美人画」を念願とされていたそうで、どの絵も凛とした女性の姿に心が洗われるようです。
そして青山の老舗菓匠「菊家」とコラボレーションをした練切りが併設されたカフェで楽しめます。
雪をイメージした「雪輪」と雪の中女性がさす和傘を表した「雪の日」をいただきました。
色鮮やかで愛らしい形に見惚れてしまいます。どちらも上品な甘さで抹茶とよく合います。
今回は上村松園と同時代の画家の鏑木清方や伊東深水の美人画、松園の息子の上村松篁が得意とした花鳥画も展示されています。
「上村松園・松篁 ~美人画と花鳥画の世界」山種美術館
https://www.yamatane-museum.jp/exh/2022/shoen.html
4月17日(日)まで開催予定(詳しくはホームページでご確認ください)