ハンガリーの家庭やお店で良く食べられる『グヤーシュ』はハンガリーの定番料理として、昔から家庭で作られているスープです。各家庭ごとにそれぞれの味がある、まさにハンガリーのおふくろの味です。
『グヤーシュ』の特徴は何といってもパプリカです。パプリカの他に牛肉や野菜が多く煮込まれていて、ビーフシチューのようですが、パプリカの独特の風味が効いています。そしてドイツやオーストリアなどにも広がり、他の国でも愛されている料理です。
そんな『グヤーシュ』が東京の表参道にあるハンガリーのカフェ「ジェルボー」で食べることが出来ます。
ハンガリーの首都・ブタペストで150年以上の歴史を誇るカフェ「ジェルボー」は1858年に現在のブタペスト市内ヨージェフ・ナードール広場にオープンしました。ハプスブルク最後の皇妃エリザベートも愛した老舗の味と文化を今も変わらず受け継いでいます。
店内は、ヨーロッパの雰囲気が感じられる高級感のある豪華なインテリアです。テーブルや椅子もハンガリー本店の物を輸送しているそうです。テラス席もあり木や花に囲まれて、青山のビルの中とは思えない空間です。
今回はグヤーシュスープセット(1,500 円税込)とコーヒー(ドリンクセット350円税込)を注文しました。まずはサラダのセットです。
そして『グヤーシュ』です。牛肉や野菜がたっぷり入っています。素揚げしたジャガイモのホクホクした食感がアクセントになっています。牛肉や野菜の旨味がパプリカの優しい風味に包まれています。
こちらは『ラーンゴッシュ』という、ハンガリーの揚げパンでサワークリームとチーズがトッピングされています。チーズがとろけていい感じです。お好みでガーリック風味のオリーブオイルをかけていただきます。
ブレンドコーヒーは本店と同じコーヒー豆を使用しているそうです。深みのある美味しいコーヒーです。
『グヤーシュ』はかなりボリュームがあるので女性ならグヤーシュスープセットで満足になると思います。その他にもパスタセット(1,600円税込)やマンガリッツァ豚のソテーセット(2,100 円税込※限定5食 / 土日祝のみ)などがあります。
来ているお客様は女性の2人連れの方が多く、家族連れの方やカップルの方もいて、年齢層が幅広い感じがしました。店内はそんなに広くはないので、週末のランチの時間は予約をした方が無難のようです。
そして本店の由緒ある伝統のレシピで同じ味を忠実に再現するケーキは美しくて、全部試してみたくなります。今回はグヤーシュスープセットでかなりお腹いっぱいになったので、ケーキは次回にいただくことにしました。