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空想旅行案内人~ベルギーのジャン=ミッシェル・フォロン

東京ステーションギャラリーにて開催中の「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」展に行ってきました。

ジャン=ミッシェル・フォロンは20世紀後半のベルギーを代表するアーティストです。1934年にベルギーのブリュッセルに生まれました。

1955年にはパリに移住しドローイングの制作に没頭しますが、なかなか良い結果を得ることは出来ませんでした。

そこでドローイングをニューヨークの雑誌社に送ったところ、『ホライズン』『エスクァイア』『ザ・ニューヨーカー』『タイム』といった有力誌に作品が掲載されるようになりました。

1960年代初頭にはそれらの雑誌の表紙を飾るようになり、その後は様々な国でも高く評価され、目覚ましい活躍をみせました。版画や水彩画、ポスター、文学作品の挿絵など、作品は多岐にわたるようになりました。

フォロンの絵画は、柔らかい豊かな色彩が観ている人を幻想的な世界に誘いますが、作品の扱っているテーマが、文明が発達した現代で抱える人間の孤独、戦争、環境破壊、人権問題など、厳しい現実を表現していることに気が付きます。

可愛らしさやユーモアや人間味も感じさせ、観ている人たちの心に静かに問いかけてくるものがあります。

晩年は彫刻など立体作品も手掛けるようになりました。彫刻を作成中のビデオも紹介されていましたが、有名になってもとても真摯で謙虚な姿勢で作品と向き合っていることに驚きました。

そして日本や各地を訪れた際の写真や手紙も展示されていました。日本の切手や判子を使って手紙もアートになっているのを見ると、生活の全てが遊び心や優しさに満ちていたことを感じました。

デジタル化やパンデミックや戦争など社会的に大きな転換期である現代にフォロンの作品が重く問いかけてくるような気持で展覧会を出ました。

外に出るとビルの谷間にフォロンの水彩画のような綺麗な夕焼けが見えました。

 

空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン

https://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202407_folon.html

9月23日(月)まで

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