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ルーマニアの現代彫刻の先駆者 ブランクーシ「本質を象る」

皆様、こんにちは。新宿、銀座、町田、横浜で世界50ヵ国語が学べる語学教室ICC外語学院の小島です。

アーティゾン美術館で開催中のルーマニア出身のブランクーシの展覧会に行ってきました。

アーティゾン美術館は東京駅から八重洲通りを進んだオフィス街にあります。

 

ブランクーシはルーマニア出身の20世紀を代表する独創的な彫刻家です。20世紀の抽象彫刻に影響を与え、ミニマル・アートの先駆的作品も残しました。

ブランクーシ1876年にルーマニアで生まれました。子供のころから木彫りが得意でブカレスト国立美術学校に進学しました。そして1904年にパリの美術学校でさらに技術の上達を目指しました。

その後、ブランクーシの作品が巨匠オーギュスト・ロダンの高い評価を得て、ロダンの工房で下彫り工として働き始めることになりましたが、ロダンの作品の制作が分業化だったこともあり、手法への反発からかわずか1か月で辞めてしまったそうです。

そして、ブランクーシは自分ひとりで作品を仕上げることにこだわり、石や木の塊から自分の手で形を削り出し、彫刻からは無駄が削ぎ落とされていきました。

ブランクーシの初期の代表作で、アーティゾン美術館が所蔵する「接吻」です。なんとも微笑ましい愛に満ちた作品で、愛すべき名品として親しまれています。

しなやかに円弧を描くフォルムは、ずっと観ていても飽きない美しさです。

独自の道を歩んだようにみえるブランクーシですが、モディリアーニやイサム・ノグチなど他の芸術家との交流もあったそうです。

ブランクーシのアトリエの写真もいくつか展示されていましたが、素朴ですがなんともオシャレな空間に魅了されます。

そして今回の展示会が行われているアーティゾン美術館もとてもオシャレな空間でした。

シンプルで無機質なようだけど心地よさを感じる雰囲気はブランクーシの世界にも共通するものを感じました。
ブランクーシ「本質を象る」展は7月7日(日)までの開催です。

アーティゾン美術館

 

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