皆様、こんにちは。新宿、銀座、町田、横浜で世界50ヵ国語が学べる語学教室ICC外語学院の小島です。
ただいま公開中のイタリア映画「丘の上の本屋さん」を、横浜の若葉町にある「ジャック&ベティ」に観に行きました。昭和の雰囲気が漂う味わいのある映画館です。
近くの大岡川には鯉のぼりが上がっていました。
映画はイタリアの最も美しい村の一つとされているチヴィテッラ・デル・トロントで撮影されました。イタリア中部のアブルッツォ州にあります。歴史ある城塞や古い街並みが残されていて、イタリアの修学旅行でも訪れる有名な観光地だそうです。
お話は、丘の上で古書店主をしているお爺さんと本を買うお金がないアフリカから来た移民の少年、また本を探して古書店を訪れる人たちや隣のカフェの店員との何気ない人間同士のふれあいや、そして本を読むことの素晴らしさを題材にしています。
映画の中でお爺さんから少年に1冊ずつ貸した本のリストです。「ピノッキオの冒険」「イソップ寓話集」「星の王子様」など馴染みのある本がたくさんあります。
監督のクラウディオ・ロッシ・マッシミ氏は、この映画は「愛の物語」にしたかったそうです。本、文化、隣人への愛、そして自分より恵まれない人に向ける愛です。
イタリアでは近年、移民問題が大きくなっているそうです。違う文化を自国に受け入れることに抵抗する人もいます。マッシミ氏はこの問題の解決を強く望んでいるそうです。
また、世界中と同じくイタリアでもWebメディアの影響で紙の本を求める人が減って、この映画に出てくるような人々の拠り所になるような街の本屋がなくなっています。本には人が日常生活で出会う人や経験とは桁違いの出会いがあります。人間には一番大切なものは愛だと感じてもらうこと、そして自分をより良いものにするために読書がいかに大切かを映画から感じてもらえたら大成功だと思っているそうです。
ぜひ若い方たちに観てもらいたい映画だと思いました。