2016年5月にニューヨークのイーストビレッジにある「OTHER MUSIC」というレコードショップが閉店をしました。
その店のスタッフと客として出会い、やがて夫婦となったドキュメンタリー作家が、このニュースを知りドキュメンタリー映画「OTHER MUSIC」を作成しました。
1995年にアルバイト先のレンタルビデオ屋で知り合ったジョシュとクリスがお店を立ち上げたそうです。
映画は一風変わった店員や常連客の俳優やミュージシャンたちのインタビュー、そして熱のこもった接客や一見いい加減そうな仕事の様子が「OTHER MUSIC」の音楽をバックに進んでいきます。
店員やお客との会話のやり取りは臨場感があり、まるで自分もその場に居るような気分になります。ニューヨークの人たちのせわしなさが伝わって来るようです。
2001年のニューヨーク同時多発テロとiTunesの誕生、インターネットによる音楽の発信が主流になり、タワーレコードや大型のチェーン店も相次いで倒産するなど、時代の大きなうねりに翻弄されていきます。
常連客や店員に家族の様に愛されながらも経営を続けていかれない状況に、ジョシュとクリスは悲しい決断をするのでした。
映画の最後にジョシュとクリス、そして映画を作成したプロマとロブ夫妻が日本の観客へ向けてメッセージがありました。それは頑張っている個人商店を大切に応援してほしいというものでした。
そのような考え方が浸透するような世の中になってほしいと思いました。
イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
映画「アザーミュージック」オフィシャルサイト
http://gfs.schoolbus.jp/othermusic/