アメリカから帰国された生徒さんにマスクのお土産をいただきました。
ニューヨークに本部があるアメリカの名門音楽院、ジュリアード音楽院のマスクは楽器やモダンアートな柄がなんとも可愛らしいです。その他にもアメリカらしいデザインのマスクをいただきました。
生徒さんは本来は渡米されているご家族の帰国の手続きのために2週間ほどの滞在の予定だったそうですが、コロナウイルス感染拡大の影響のため日本への帰国が難しくなり、そのまま約8ヶ月ほどアメリカへ滞在をすることになったそうです。
滞在の間に撮影をされた写真を見ながら、アメリカでの様子を伺わせていただきました。
ニューヨークの街並みには人の姿はほとんどなく、閑散としていました。滞在中は日用品の買い出しのみ外出をするような状況が続き、アメリカ人の方とお話をする機会はなかなかなかったそうです。
マスク着用の規制が厳しく、意図的ではなくてもお店の中などで少しマスクを外した途端に係の人が注意をするような緊張感があったそうです。
見せていただいた写真の中で、カーネギーホールの前に三つの言葉が連なった広告がありました。
それはとても有名なお話だそうですが、バイオリンの巨匠のハイフェッツがリハーサルのためカーネギーホールへ向かっていたところ、道に迷った人が彼に「カーネギーホールへはどうやったら行けるのでしょうか?」と尋ねたところ、彼はまさか自分に道順を尋ねているとは思わず「Practice, practice, practice!(練習、練習、練習!)」と答えたそうです。
なので本来はその広告には「Practice, practice, practice!(練習、練習、練習!)」と掲げられているそうですが、コロナ禍でそれが「Patience, patience, patience!(我慢、我慢、我慢!)」となっていました。
その他にもコロナ禍に関する広告が掲示してあったり、みんなで一緒にコロナウイルスと戦っているような印象を受けました。
また、滞在期間中にはミネアポリス反人種差別デモがあり、外出をすることが恐いときもあったそうです。この滞在の間の色々な出来事や体験により、人生観が変わられたとおっしゃっていました。
いただいたマスクを着けてみました。ジュリアード音楽院のマスクは生地に厚みがありかなりしっかりしていています。
英語レッスンの担当をしているアメリカ出身のエリック先生にもマスクを着けてもらいました。
まだマスクの着用は続くと思いますが、いつの日かこのマスクを見て「あの時は大変だった」と思いを馳せるときが少しでも早くくることを願います。