韓国映画の『パラサイト』は韓国の“半地下”の住宅で暮らす一家のお話です。全員失業中の一家の長男が、超裕福な一家の家庭教師になったことから、とんでもない悲喜劇が展開していきます。
“半地下”の住宅とは、韓国に実在する住居で、1970年に朴正煕(パク・チョンヒ)大統領が、北朝鮮との朝鮮戦争に備え防空壕の役割として義務付けたそうです。
1989年に義務化はなくなりましたが、安い賃貸として貸し出す家やマンションが増えて、低所得者の住居として定着したようです。ただし生活環境は良くなく、犯罪の温床にもなっているため減少傾向にあるようです。
最近は現代の格差社会を取り上げる映画が多くなっているようですが、『パラサイト』は第72回カンヌ国際映画祭の最高賞となるパルムドールに輝き、2020年のアカデミー賞にもノミネートされ、国際的にもとても評価が高い作品です。
どの作品がアカデミー賞に選ばれるのか楽しみです!