2月14日のバレンタインデーが近づいて、デパートなど国内外の美味しいチョコレートを集めたバレンタインフェアがあちこちで開催され始めました。
日本では女性から男性へチョコを贈り愛を告白する日となっていますが、どうしてそのような特別な日になったのでしょうか?
もともとバレンタインの起源はローマ帝国時代にさかのぼります。当時は、愛する人を故郷に残すと兵士の士気が下がるという理由で、ローマ皇帝は兵士の結婚を禁止していました。
そんな兵士たちを憐れみ、彼らのために内緒で結婚式を行っていたのが、キリスト教の司教ウァレンティヌス(バレンタイン)でした。やがてそれがローマ皇帝の耳に入り、二度とそのような行為をしないようウァレンティヌスに命令しましたが、ウァレンティヌスは命令には従わなかったため、最終的に処刑されてしまいました。
ウァレンティヌスの処刑の日は、家庭と結婚の女神のユーノーの祭日であり、ルペルカリア祭という若い男女が結婚する相手と知り合うお祭りの前日でもある2月14日があえて選ばれ、ウァレンティヌスはルペルカリア祭に捧げる生贄とされたとそうです。このためキリスト教徒にとってもこの日は祭日となり、恋人たちがお互いにカードや花束を贈り愛を確かめ合うバレンタインデーになったと言われています。
そしてヨーロッパやアメリカではバレンタインデーは恋人同士の間で男性から女性にプレゼントを贈ったり、素敵なレストランを予約して一緒に大切な時間を過ごします。中国・台湾・タイ・ベトナム・シンガポール・フィリピンでも欧米と同じく、男性から女性へプレゼントを贈るのが一般的だそうです。
なぜ日本では女性が男性にチョコレートを贈って愛の告白をする日になったのでしょうか?
日本では、1958年ごろからバレンタインデーが浸透したようですが、1970年代後半に製菓業界が「女性が男性に対して、親愛の情を込めてチョコレートを贈る日」というチョコレートの販売促進のために宣伝したことが、日本独特のバレンタインデーとして定着したようです。韓国も日本とほぼ同じ感覚で、本命チョコや義理チョコなどを女性から男性に贈るそうです。
女性にとっては欧米のように男性から贈り物をされる方がうれしいと思うのですが、世界のチョコレートが一堂に集まり色々なチョコレートが食べられるイベントになったのも製菓業界のアイデアのおかげですね!